パンヤポータブルをISOファイルで起動する。

そんなわけでまとめてみた。
かなり詳しく書いた。おかげで冗長だけど、
これのとおりにやれば何とかなると思う。
とりあえず、合言葉を書いておこうか。
ここで紹介する方法を使って発生したいかなる問題にも責任を負いかねますよ。
ってなわけで、以下反転。


用意するもの
パンヤポータブルのUMD
・UMDGen v4.00
・FileDecryptor v0.1
・1.50カーネルが使えるPSP(FWのver1.50またはCFWの1.50カーネルアドオン導入)
パンヤポータブルをISO起動するためのPSP(FWのバージョンによっては上と同じものでも可)
・空き容量が十分なメモリースティックDuo。
・Stirling(バイナリエディタ)


手順
1. UMDからISOファイルを抜き出す。
2. ISOからEBOOT.BINを抜き出す。
3. 抜き出したEBOOT.BINを複合化。
4. 複合化したEBOOT.BINを書き換える。
5. EBOOT.BINを書き換えたものと入れ替える。
6. ISOファイルを再構成。
7. 起動すれば成功。


説明
1.
何はともあれ、UMDからISOを抜き出さないと始まりません。
ある程度のバージョンのCFWなら、XMBでセレクトボタンを押し、
表示されるメニューの「USB DEVICE」を'UMD Disc'にしてやれば
USB接続したときにUMDの中身が表示されます。



XMBで「USB DEVICE」を設定する


あとはPC上の適当なところに保存。
読み取り専用になっているので、プロパティ画面で設定を外しておきましょう。



「読み取り専用」のチェックをはずしておく。

2.
次に、ISOファイルからEBOOT.BINを抜き出します。
そのためにUMDGenというソフトを使います。
これはPC上で動作するソフトで、ISOファイルの中身を展開してくれます。


DLはこちら→http://www.psp-hacks.com/download.php?id=948


UMDGenを起動し、ISOファイルを開きます。
取り出すEBOOT.BINは/PSP_GAME/SYSDIR/EBOOT.BINの場所にあります。
EBOOT.BINを選択し、右クリック→Extract Selected...をクリック、
PC上の適当な場所に保存します。



EBOOT.BINの場所


3.
2.で抜き出したEBOOT.BINは暗号化されているため、複合化する必要があります。
それを実現するのがFileDecryptorというソフトです。
こちらはPSP上で動作するソフトです。
ただし、このソフトはFWのバージョンが1.50のカーネルで動作するPSPでしか起動することが出来ません。
PSP1000でCFWを使っている人は、CFWのバージョンに対応した1.50KernelAddonを導入することで解決します。
PSP2000の人は、TimeMachineなどを使ってFWのバージョンを1.50にダウングレードしてください。
この辺りの導入方法はググれ。
FileDecryptorが使えない人は、別のソフトを探すか諦めてください。


DLはこちら→http://www.psp-hacks.com/file/165


解凍してできたdecryptフォルダとdcrypt%フォルダを
ms0:\PSP\GAMEフォルダにコピーします。
さらにms0:\にDecフォルダとEncフォルダを作り、
Encフォルダに、2.で抜き出したEBOOT.BINをコピーします。
このメモステをFileDecryptorが起動できるPSPに挿し、
メモステからFileDecryptorを起動します。
うまくいけばDecフォルダに複合化されたEBOOT.BINが保存されているはず。



こんな感じでフォルダを作っておく。PSP\GAMEフォルダにFileDecryptorが格納されている。


4.
Decフォルダに保存されたEBOOT.BINの中身を書き換えます。
そのためにStirlingというバイナリエディタを利用します。
StirlingはPC上で動作するソフトです。
なお、バイナリエディタであれば別のソフトでもかまいません。


DLはこちら→http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se079072.html


3.で作ったEBOOT.BINをStirlingで開きます。
次に示すように値を書き換えます。


アドレス:
0036650C: 98 → 00
0036650D: 3A → 00
00366515: 40 → 00
00366516: 06 → 00
0036651C: 20 → 00
0036651D: 4E → 00



ここと



ここと



ここの値を"00"にする。


[検索・移動]→[指定アドレスへ移動]を使うと楽です。
上書きモードを外してデータを壊してしまわないように注意しましょう。


5.〜6.
4.で作ったEBOOT.BINをISOに組み込みます。
UMDGenでISOを開き、/PSP_GAME/SYSDIRフォルダに、
先ほど作ったEBOOT.BINをドラッグします。
上書きするかどうかを聞かれるので'Yes'をクリック。
[Save]をクリックして、ISO形式でPC上の適当なところに保存しましょう。


7.
ms0:\ISOに、作成したISOファイルをコピーし、
ゲームを起動したいPSPに挿し、メモステからパンヤを起動します。
うまくいけば起動するはず。
ただし、初回起動時はBOOT.BINを再構築する(?)ため、少し遅いかもしれません。


こんな感じで。